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株式24時間取引活況、ウォール街のプロ眠れず-市場構造変化と警戒も

記事を要約すると以下のとおり。

ウォール街のプロたちは、個人投資家に対して再び不安を感じている。
 従来は夜間の8時間、市場は止まっていたが、それが事実上なくなった。
ロビンフッドの臨時キオスク(2021年のIPO後)Photographer:SpencerPlatt/GettyImages  しかし、ブームが加速するにつれ一部の業界関係者は、6月の日曜日の夕方にゲームストップ株が20%急騰したように、最近予想外の時間に大きな動きがあることに不安を感じている。
最も恐れているのは、誰かが夜間の低調な取引に乗じて株価に勢いをつけ、一気に上昇させて利益を得ることだ。
ニューヨーク証券取引所は4月に業界関係者を対象にノンストップ取引に関する世論調査を行い、この議論に火を付けた。
 独自のシステム内で注文をマッチングさせるか、専門的なプラットフォームを使用することで、夜間取引の週の始まりを、正式なプレマーケットが始まる8時に前倒しした。
投資家は月曜の朝に誰かが取引開始のベルを鳴らすのを待ちたくない。
夜間取引は、市場を動かすイベントに投資家の参入で市場が開く前と閉まった後の取引量が急増した。
さらに、遠く離れたタイムゾーンから米国株を取引したい海外投資家にもサービスを提供できる。
これらの証券のオーバーナイト取引数は今年、6月までに308%増加し、現在ではインタラクティブ・ブローカーズの米国株取引量全体の約2.2%を占めている。
 21年にサービスを開始したブルーオーシャンでは、平均的な一晩に行われる株式取引数が5月に4000万株に上った。
比較的薄い取引が過剰な動きにつながる危険性だ。
 また、夜間取引プラットフォームは指し値注文は特定の価格かそれ以上で株を売買することには決してならないとハインドマン氏は言う。
すべての保護措置は、ブルーオーシャンの取引量の4分の3近くは流動性の低い銘柄、つまり買値と売値のスプレッドが30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を超える銘柄だった。
 インタラクティブ・ブローカーズのサンダース氏は、夜間取引と比較して、その価値があるかどうかを判断する必要があると述べた。
通貨や米国債は週5日ノンストップで取引され、暗号資産も1日24時間365日取引されている。
 しかし、TDアメリトレードが始めたプラットフォームはその後の追加を行っていない。
 非上場株式の店頭取引所であるOTCマーケッツ・グループは、7月上旬に独自のオーバーナイトプラットフォームをスタートさせる準備を進めている。
 夜間取引は最大でも10%から15%程度の値動きに制限され、少数の銘柄から開始されその後、銘柄を増やすと説明した。
 同氏はまた、いつでも取引ができるようになることで、ファンダメンタルズ重視ではなく、短期的な投機に拍車がかかることも懸念している。
 億万長者のコーエン氏が出資し、通貨と暗号資産デリバティブ取引を24時間365日提供している24エクスチェンジが株式の24時間取引所開設の承認を求めているのは、こうした需要があるからだ。
金融界の業界団体、証券業金融市場協会(SIFMA)はSECへの書簡の中で、承認されれば市場構造全体に大きな影響を与えると指摘している。
同委員長は、不正や操作に対する十分な保護を確保したいとし、注文は中央清算取引の必要性が、現在24時間株式取引が週5日しかできない理由だ。
 何が起こるにしても、海外市場は24時間取引の実験を強い関心をもって見守るだろう。
 リサーチ・アフィリエーツの株式戦略担当最高投資責任者(CIO)、クエ・グエン氏は「米国の大企業は世界の投資ポートフォリオにとって不可欠だ」と述べ、「取引時間の延長や流動性の深化など、米国以外の市場にさらなる圧力をかけることになると警戒感を示した。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 株式24時間取引活況、ウォール街のプロ眠れず-市場構造変化と警戒も

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