
自動販売機ユーザーの大半は男性と言われています。
一般的に、職域(会社の中やオフィスビル内)は自動販売機の設置場所として非常に有望です。
ところが、女性が中心の職場と、男性の職場では明らかに売上が異なるのだそうです。
「自動販売機で女性に飲料を売る」というのは、結構大変なことなんですね。
駅ナカ自販機では、あえてこの難しい問題に取り組んだとのこと。
それを支えたのはPOSデータの分析、活用にあったようです。
実際、2012年の春夏の商品戦略で、同社はアサヒ飲料や伊藤園と協業して新たな商品を提案している。例えば、小さなボトルサイズを好む女性向けやエキナカという市場環境に応じ、既存ブランドをミニボトル化したもの、また自社ブランドの開発、ジェイティ飲料やえひめ飲料とオリジナルブランドのミニボトル商品の開発、といった「持ち歩き飲料」のラインナップだ。
日経ビジネスオンライン
田村社長は、データを過信して商品を作りすぎてしまった、これは売れると仮説を立てたが実際に売れなかったという失敗を重ねてきたと語っています。
しかし、失敗を重ねることこそ成功への道。
エジソン的に言うならば「こうすると売れない」という失敗を発見した、となるでしょう。
POSデータなど存在しなかった自動販売機に、その概念を持ち込んだこと自体、やはり革新的な出来事だったといっていいでしょうね。