アダニ、借り入れコスト急上昇で多額債務焦点－私募債発行探る

インドの新興財閥アダニ・グループは他に類を見ないほどレバレッジ（借り入れ）に頼り、歴史的な低金利時代に急成長した。
空売りを仕掛けていることも明らかにし、これをきっかけに、同グループの借り入れコストは急上昇した。
電話会議を16日から開く。
アダニが債券投資家と16－21日に電話会議、金融機関の手配で－関係者　　　アダニ・グループを率いる資産家ゴータム・アダニ氏は今月の動画で、近く償還を迎える大型債務はなく、重大な借り換えリスクや短期流動性の問題はないとコメントした。
  　　アダニ・グループの傘下企業は株式市場で激しい売りに見舞われ、時価総額1200億ドル余りを失ったが、今は同グループの債務に注目が移りつつある。
　Ｓ＆Ｐグローバル・レーティングはこれに先立ち、アダニ・ポーツ・アンド・スペシャル・エコノミック・ゾーンとアダニ・エレクトリシティー・ムンバイの格付け見通しを引き下げ、「新たな調査と市場の否定的なセンチメントは、資本コスト増加と資金調達へのアクセス減少につながる可能性があると警告していた。」
私募債を発行する方向で潜在的な投資家と協議している。
　もともと昨年終盤に浮上していた私募債発行計画によると、アダニ・グリーンとアダニ・トランスミッション、アダニ・ポーツの起債により合計で最大15億ドルを集める方針。
　アダニ・グループの広報担当者は私募債発行計画についての問い合わせに対しコメントを控えた。