テクノロジー株に審判の日、決算シーズン開幕間近－ＭＬＩＶ調査

今年の米テクノロジー株20％上昇は、厳しい内容が予想される決算シーズンを前に現実と乖離（かいり）している。
　また、回答者の41％は大手銀行の利益も業界の混乱により打撃を受けた可能性が高いとの見方を示した。
リセッションへの懸念が高まると同時に、米金融当局がインフレ持続にもかかわらず利上げ停止を迫られるとの期待も浮上。
ブルームバーグ・インテリジェンス（ＢＩ）がまとめたデータによれば、Ｓ＆Ｐ500種構成企業の利益が1－3月（第1四半期）に8％減るとアナリストは見込んでいる。
Ｓ＆Ｐ500種が1－3月に7％上げたのは、大半が一握りの大型テクノロジー株の上昇によるものだった。
　テクノロジー業界の大規模な人員削減は良い兆候ではない。
　テクノロジー株は割高にも見える。
上昇持続を予想するのは14％にとどまった。
　約41％の回答者は大手銀の収益率への影響を見込み、影響は波及していないとみる回答は31％だった。
タイト化が進むことだと回答。
FinancialTighteningSeenasEarningsRiskWeasked:Whatcouldbethebiggestnegativefactorforthisearningsseason?Source:BloombergMLIVPulseSurveyonApril3-6with367respondents　　最近の一部データは物価圧力の緩和を示したものの、モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏ら市場ストラテジストは利益率予想は依然として高過ぎると警告している。
高い価格とリセッション確率の高まり、銀行セクター問題による資本評価の困難が全て、相場の重しになるだろうとの見方を示した。