ドル不足で深まる危機、次のスリランカやガーナはどこか－新興国市場

スリランカでは病院が手術の先送りを余儀なくされ、ナイジェリアでは国際航空便が停止し、 パキスタンでは自動車工場の操業が止まった。
　このような状況は、わずか数カ月前にウォール街で支配的だった新興国・地域の周辺部の問題が資産クラス全体の足を引っ張ることはなさそうだが、資金運用主体は今後数カ月、投資配分でますます戦術的にならざるを得ないとの指摘もある。
現金不足のため銀行の外に列をつくる人々（ラゴス、2月22日）Photographer:PatrickMeinhardt/AFP/GettyImages　　テリマー（ドバイ在勤）は「次のガーナやスリランカに驚く事態を避けるため、投資家は脆弱性のスクリーニングとカントリーリスクの識別に一層警戒する必要が出てくるだろう」と指摘した。