中国当局、ＧＤＲ認可停止と関係者－欧州上場ラッシュにブレーキか

中国の証券規制当局は、欧州を中心に発行されるグローバル預託証券（ＧＤＲ）の新たな申請に関して認可を停止した。
スイス・チューリヒでの上場が多いＧＤＲは、ディスカウント水準で取引される傾向にあり、120日後に中国本土の人民元建てＡ株への交換が可能になる。
　関係者によれば、中国当局はチューリヒで見込まれる相次ぐＧＤＲ発行によって、投資家がＧＤＲを相対的に価格が高めのＡ株の価格を10％超下回ることも多く、江蘇東方盛虹が昨年12月28日に実施した7億1500万ドル（約950億円）規模のＧＤＲ発行では、その数日前のＡ株に転換し、それを売却すれば、本土株式相場に著しい下押し圧力が生じる恐れがあると懸念している。