ＦＲＢ、英中銀75ｂｐ利上げへ－豪とノルウェー引き締め継続公算

米連邦準備制度が11月1、2日に開く連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）と、イングランド銀行（英中央銀行）が週内に開催する金融政策委員会（ＭＰＣ）では、いずれも75ベーシスポイント（ｂｐ、1ｂｐ＝0.01％）の利上げ決定が予想される。
　フェデラルファンド（ＦＦ）金利誘導目標の4会合連続での75ｂｐ引き締めはインフレ抑制にまだ成功しておらず、経済成長に与えるダメージは、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）後の景気浮揚ではもはや覆い隠せなくなりつつある。
英経済に既にリセッション入りの恐れがあるだけでなく、トラス前政権が財源の裏付けのない大型減税などの経済対策を打ち出し、市場の壊滅的危機を招いた後、英国の政策枠組みへの信頼回復に当局は力を注いでいる。
CentralBankRateDecisionsThisWeekSource:BloombergNote:Mappeddatashowratedecisionschedulesfordistinctcentralbanks　　米英の中銀にとって、今週の利上げは政策金利が4％を上回る水準で落ち着くまで利上げを継続する可能性がある。
　米国では多くのエコノミストが、景気減速が深まる証拠を求めて4日発表の10月の米雇用統計に注目するだろう。
非常に厳しい冬に向かう過程で、マクロ対応は引き締め方向だと指摘する。
　来年3.5％に達した時点で利上げを停止するというのがエコノミストの予想中央値だが、金融市場は23年半ばまで引き締めが続き、ターミナルレート（利上げの最終到達点）は3.9％になると見込んでいる。