ＦＲＢ当局者４人、追加利上げの必要性指摘－タカ派メッセージ発信

複数の米金融当局者は8日、物価上昇圧力が続く状況にあって、政策金利のピークが従来予想よりも高い水準となる可能性も含め、利上げを続ける必要性を強調した。
　ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はニューヨークで開かれた米紙ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）のライブイベントで、「インフレ率を確実に2％に回帰させるため、そうしたスタンスを数年間維持する必要があるだろうと述べた。」
　金融当局者は昨年12月公表の四半期経済予測で、ＦＦ金利が中央値で今年5.1％に達すると予想していた。
  　　一方、アーカンソー州立大学で講演したウォラーＦＲＢ理事は、「当局はインフレ抑制で前進を遂げてきたが、まだ取り組みは完了していないと指摘。」
ただ今週に入ってからは、6％に到達することを見込んだ大口のポジションが幾つか設定されている。
「当局の利上げはまだ完了しておらず、金利を十分景気抑制的水準に据え置く必要がある」と述べた上で、小幅な利上げとすることで「経済に対するわれわれの早急な措置の影響を評価する時間を確保できる」と説明した。