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UBS会長のトップシークレット、クレディS買収準備-見事に結実

記事を要約すると以下のとおり。

UBSグループは銀行業界で最大規模となる買収の合意をわずか数日でまとめた。
事情に詳しい関係者が明らかにした。
 3月15日にスイス国立銀行(中央銀行)がクレディ・スイスに緊急流動性を供給すると、UBSはそれまでのシミュレーションから直ちに実戦モードに切り替えた。
 その後、決定的な週末を通じて不眠不休の交渉が行われた。
スイス国民は憤慨したが、大規模な世界的危機は回避された。
UBSのトップにあったアイルランド人バンカーのケレハー氏はここ10年余りで最も影響の大きい銀行統合を率いることになる。
 同氏は合意に達した19日の夜遅くアナリストとの電話会議で「スイスにとって歴史的な日だ。」
 ケレハー氏と取締役会メンバーは4月5日の株主総会で、合併合意についての議決権行使機会を奪われた株主と向き合う。
合併により1兆5000億ドル(約198兆円)余りの資産を有し、全世界に1万2000人超のウェルスマネジャーを抱える巨大銀行が誕生する。
長年のライバルを、ある計算に基づけば額面1ドルに対して5セントで取得できるのだ。
 いかに割安かは以下の比較が示している。
 一方で、債券保有者はマイナス面に注目。
大規模な事業再編の経験を持つ人材を呼び戻したことになる。
ハマーズ氏(左)とエルモッティ氏Photographer:ArndWiegmann/AFP/GettyImages  UBSは低リスク戦略での安定した成長に代わり、政治的にも注目される何年もかかる統合作業と数万人の人員削減を選んだ。
同氏は既に、買収が完了する前に人材が流出するのを防ぐためかつての同僚の説得に動いている。
経験  ケレハー氏はモルガン・スタンレーに25年余り在籍し、トレーディングと資本市場業務で昇進を重ねた。
 オックスフォード大学で歴史を専攻したケレハー氏はCFOとして、モルガン・スタンレーがシティグループの証券部門スミス・バーニーを09年に買収する取引に関わった。
UBSはクレディ・スイス買収に伴いこれに肩を並べる計画だ。
大きな額の損失が出ることもあったが、今回は同様のやっかいな資産に直面しても90億フランの公的バックアップがある。
 UBS自体も、25年前にスイス銀行とスイス・ユニオン銀行の合併によって誕生している。
同氏は11-20年の9年間UBSのCEOを務め、高リスクの投資銀行事業から同行を遠ざける事業再編を率いた。
同氏に今、この機会が訪れた。
今回の道のりはさらに遠く、同氏にとって人生最長の旅になるかもしれない。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース UBS会長のトップシークレット、クレディS買収準備-見事に結実

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