「コスパ最高」の債券投資先、新興国市場－利上げサイクル終了近づく

世界的にインフレが緩和傾向を示し、多くの中央銀行が利上げ終了に近づきつつある中で、債券投資で大きなリターンを得るために最も適した場所は新興国市場との見方が広がりつつある。
そのため、現地通貨建て債券を保有する投資家にとって思いがけない利益を生む可能性がある。
キャピタル・エコノミクスの暫定値によると、3月の前年同月比上昇率は6.9％上昇だった。
　ブルームバーグがまとめたデータによると、インフレ鈍化とドル下落を背景に現地通貨建ての中南米戦略担当シニアストラテジスト、ジョエル・ビルヘン・ロハノ氏は、インフレトレンドは好ましいが、政策担当者がすぐに利下げを始めると期待するトレーダーは失望を味わうことになるかもしれないと指摘し、「結局のところ、中銀はインフレ率が目標に収束するよう確実を期すため、利下げ開始前に慎重になる可能性が高い状態が続いており、ブラジルでも漸進的ペースでしか低下していない点を挙げ、「将来のインフレ軌道の不確実性はまだ高いとの認識を明らかにした。」
その上で、メキシコ以外の市場では、中銀が「景気減速とディスインフレ進行のさらなる証拠」を得て、緩和サイクルが年後半に始まるはずだと予想した。