「空飛ぶバイク」の販売やドローン事業を手掛けるA.L.I.テクノロジーズ(東京都港区)が、3日にも米ナスダック市場へ上場することが複数の関係者への取材で分かった。日本関連企業の同市場への上場は5社目。
情報が非公開だとして匿名を条件に話した複数の関係者によると、米国時間3日にナスダック市場で取引が開始されるのはA.L.I.の米法人
エアウィンズテクノロジーズ。同社は特別買収目的会社(SPAC)と合併する形で上場する。A.L.I.は株式交換で同社の完全子会社となった。時価総額は6億ドル(770億円)以上。
A.L.I.は当初、東京証券取引所での新規株式公開(IPO)を目指して準備を進めていたが、昨年9月にテクノロジー企業が多い米ナスダックに上場すると発表した。ナスダックが日本にオフィスを開設した2008年以降、日本の資本や経営主体による企業としては
くら寿司USAなどが上場している。
A.L.I.が開発したホバーバイク(空中移動バイク)は昨年3月、プロ野球の北海道日本ハムファイターズの本拠地開幕戦セレモニーで、新庄剛志監督が特別仕様モデルに乗って登場するなど話題を集めた。
A.L.I.はメリルリンチ日本証券でグローバルマーケッツのトレーダーだった小松周平会長が空を飛ぶエアモビリティー社会の実現を目指して16年に設立した。ホバーバイクの製造・販売のほか、人工知能(AI)を搭載したドローンの研究開発など事業の拡大に取り組んでいる。
同社の広報担当者は、上場を準備していることは確かだが、発表できる事実はないとし、詳細についてコメントを控えた。
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