【米国市況】米国債利回り急伸、強い指標で-円は年初来安値また更新
記事を要約すると以下のとおり。
29日の米金融市場では、国債利回りが急伸。スワップ金利市場は、年内にあと1度でなく2回目の追加利上げ、50%強の確率と織り込んだ。米景気は年初の大方の想定を上回る強さを見せている。米連邦準備制度理事会(FRB)のストレステスト(健全性審査)に合格した銀行大手など金融機関が上げを主導した。マイクロソフトやエヌビディアが下げ、足を引っ張った。 とりわけ経済データが引き続き力強い内容となり、4-6月(第2四半期)の企業決算が予想を上回るようなら、米金融当局が7月、おそらく9月にも利上げに踏み切ることは十分に想定できるという。上期には地銀の相次ぐ破綻や地政学リスク、連邦債務上限問題などもあった。 ターンキスト氏はこの先、一定の波乱はあるだろうが、傾向として上期をプラスで終えた場合は下期にそこまで弱含まないことは朗報だと指摘。一時は144円90銭、連日の年初来安値更新-NY市場(1) ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏は「ドル円相場が2月から6月半ばの130-140円、6月半ばから現在の140-145円に続いて、145-150円の新たなレンジに突入しようとしている」と指摘。「日本銀行に政策転換の兆しは見受けられず、金融政策の方向性の違いは広がる一方だ」と述べた。当初は買われていたが、強い米指標を受けてドルがほぼ全面高となる中、値を消す展開となった。 この日発表された米経済指標では景気や労働市場の底堅さが示され、原油需要の潜在的な強さを示唆した。パウエル議長、少なくとも年内2回の追加利上げ適切-連続での行動も ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は31セント(0.4%)高の74.34ドルで終了。米新規失業保険申請件数が予想外に減少したことなどを背景に、さらなる金融引き締めの観測が強まる中、スポット相場はオンス当たり1900ドルを下回った後はすぐに持ち直し、利回りやドルの動きにもかかわらず、金への需要が続いていることを示唆した。 サクソバンクの商品戦略責任者オレ・ハンセン氏は「活発な取引で1900ドルを割り込んだ動きは、この機会を逃すまいとするテクニカルな売り手と買い手の闘いを示唆する」と指摘。一時は0.7%安の1893.14ドルを付けた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】米国債利回り急伸、強い指標で-円は年初来安値また更新