その原発は安全か、温暖化との闘いが耐用年数超える長期稼働を促す
記事を要約すると以下のとおり。
カーボンフリー発電の魅力が一段と高まっている。多くの原子炉については最長80年間の稼働を探るという動きもある。 Source:Bloomberg 2030年までに世界で現在稼働している原子炉の3分の2が、設計または認可されていたよりも長期にわたり運転を続けることになる。米国人の平均寿命は77年だが、米国と欧州連合(EU)は30年までに温室効果ガスの排出量を少なくとも50%減らすと表明。70カ国余りが炭素排出「ネットゼロ」の目標を掲げている。 英国は現在、発電全体の約15%を原子力関連の補助金に投じている。ベルギーやフィンランド、スロバキアなどは既存原発の運転期間延長に向けて動いている。業界からの投資も細り、新規の原発建設には10年以上を要することが多々あり、30年までの炭素排出削減目標の達成には寄与しない。 稼働の長期化に伴う最大のリスクは明白だ。だが、可能性が極めて低いとしても、いったん原発事故が起きれば大惨事となる恐れがある。その25年後に起きた福島第一原発事故では10万人余りが避難を強いられた。そのことはまた、安全性を巡り激しい議論が交わされてきた原子力発電のリスクを一段と高めることを意味する。 これら全てが、最近まで原子力発電が着実に減ってきた理由を説明している。原子力の有用性の一つは天候に左右されず夜間ですら24時間発電し続けることが可能なことだ。 専門家の多くは、原子力発電を増やした。 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は長期稼働に耐える原子炉について、「地球温暖化との闘いを陰で支えるヒーローだと述べている。」
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース その原発は安全か、温暖化との闘いが耐用年数超える長期稼働を促す