ダイモン氏が自ら選んだ2人、巨大部門率いて市場シェア拡大狙う
記事を要約すると以下のとおり。
米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は1月のある土曜日、ジェン・ピープシェク氏とトロイ・ロールボー氏に電話をかけた。2人の任務は、すでにほぼすべての主要業務でトップに近い地位にあるウォール街の巨大銀行を成長させ続けることだ。 JPモルガンのダン・タカハシ:PostPrimeInc株持ち分が66.6%に低下商業・投資銀行部門は今年1-6月(上期)に過去最高となる355億ドル(約5兆5500億円)の収入を計上した。しかし、1月の動きによりロールボー氏が有力なダークホースとなった。「発信者番号通知なし」と表示されるのはダイモン氏だけだったからだ。 「会社が火事になったか、私が昇進するかクビになるかのどれかだと言いつつロールボー氏が電話を折り返すと、ダイモン氏は世界で9万人以上の従業員を抱える部門を運営することになった。」60カ国余りに広がる業務は、しばしばJPモルガンの企業の合併・買収(M&A)バンカーがここ10年余りで初めてゴールドマンを上回る手数料を得たのだ。慌ただしいスタート JPモルガンが5月に予定されていた投資家説明会に先立ちこの部門を拡大していなければ、ピープシェク氏とロールボー氏の最初の数カ月はこれほど慌ただしいものではなかったかもしれない。 ピープシェク氏とロールボー氏は話す。 プレゼンテーションそのものは、まるで勝利宣言のようだった。 「低く垂れ下がっている果実はもうない。」日本とインド 今後、同氏とピープシェク氏は世界中の企業のキャッシュフローをより多く取り扱うことで、より多くの市場シェアを獲得することを目指している。ジェイミー・ダイモン氏Photographer:NathanLaine/Bloomberg ピープシェク氏とロールボー氏は、シリコンバレー銀行がかつて強みを発揮していたベンチャーキャピタルとスタートアップのエコシステム(生態系)、つまり「イノベーションエコノミー」にもチャンスを見いだしている。 JPモルガンは日本でトレーダーとバンカーを増員している。ノンバンク やるべきことのリストはまだ続く。 かつて人気のアプリやプラットホームで世間の注目を集めたフィンテックのスタートアップは、フルサービスの大手銀行を脅かすような形で地位を築くのには苦戦している。決済プラットホームも大口顧客をターゲットにしている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ダイモン氏が自ら選んだ2人、巨大部門率いて市場シェア拡大狙う