パウエル議長は相場の方向に関心薄、ウォール街の熱視線は一方通行か
記事を要約すると以下のとおり。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見では、金融環境についてどう思うのかという質問が毎回のように記者から出される。つまり資金の流れを停滞させてインフレを落ち着かせようとするFRBの努力を投資家が台無しにしており、FRBはそれを容認している構図が浮かび上がる。ゴールドマン・サックス・グループや、ブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグLPといった金融コミュニティーが作った指数に投資家は注目しがちだ。ブルームバーグの指数には米CBOEのボラティリティー指数(VIX)も反映される。金融環境引き締まりのエビデンスとして同氏が挙げたのは、過去1年で2倍に跳ね上がった住宅ローン金利と、短期金利がインフレ率を上回っている現況だった。 「パウエル氏は語る。」エリオット氏は株式相場の水準について、「よほど極端でない限り、FRBの政策には特に影響しないと述べた。」ゴールドマンで金融環境指数の誕生に関わった同氏は、市場の視点を米金融政策の中枢に持ち込んだ。世界的な金融危機の後始末で、政策金利が何年もの間ゼロ付近で固定されていた当時の話だ。シカゴ連銀の全米金融環境指数出所:ブルームバーグ 米連邦公開市場委員会(FOMC)は当然ながら、今でも市場にある程度の関心を寄せている。 ブレイナード氏は「こうした指標を見ていると、パウエル議長は一体何を見ているのかと疑問に思うだろう。」こうした指標には議長の考えを示唆するものがまったくないので、理解に苦しむと話す。
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