ロシアの人民元利用が伸び悩み、二次制裁リスクで中国の銀行が尻込み
記事を要約すると以下のとおり。
ロシアはプーチン大統領が始めたウクライナ侵攻で西側の金融システムから締め出され、それを補おうと中国人民元の利用を急速に進めてきた。 ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のロシア担当エコノミスト、アレックス・イサコフ氏は「中国の銀行が融通する用意がある以上に、ロシア側が人民元を利用したがっているかもしれない」との見方を示した。この発言以降、ロシアと中国の人民元翌日物借入金利の相違は劇的に広がり、数ポイント以上に上る。中国はロシアの外国為替市場における取引の半分以上を今や人民元利用がほぼゼロだったことを考えると、ロシア経済の人民元化がいかに急激だったかが明らかだ。 また、中国の貿易に占める人民元建て決済の割合は今年1-3月まで上昇を続け、2021年以降の増加分の29%をロシアが占めている。これは第三国もロシアに人民元で支払っていることを示唆する。 中国の大手銀行の一部はロシアからの人民元受け取りを停止し、小規模の地方銀行を利用することで問題は解決したとロシア企業が同国メディアに説明したものの、当局者らは懸念が残っていることを示唆する。「また、人民元が第三国との決済通貨としてどれだけ普及するかにもかかっている」と語った。
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