中国アリババのサプライズ人事、下り坂回避を48歳の次期ＣＥＯに託す

中国の電子商取引最大手 アリババグループは創業から24年間、共同創業者の馬雲（ジャック・マー）氏のみならず多くのビジネスリーダーを輩出してきた。
呉泳銘氏Source:AlibabaGroupHoldingLtd.　　コンピューターサイエンスを専攻した呉氏はアリババの広告プラットフォームや、電子決済サービス「アリペイ（支付宝）」の開発に関与。
　時価総額2200億ドル（約31兆6000億円）規模のアリババは、グループ事業を6分割する計画を進めている。
　呉氏は数十年にわたり何回かインタビューを受けてきたが、そこで語られている多くはテクノロジーの進歩に関する無難なコメントだ。
　中国の名門校、清華大学との2016年のインタビューでは、娘に粘り強さと集中力の大切さを教えるために、リオネル・メッシ選手のホームゲームに連れて行ったと語っている。
だが、伝説的な馬氏に比べれば控えめなタイプの経営者だと述べた。
シティグループのアリシア・ヤップ氏らアナリストは「テクノロジー面でのバックグラウンドからして、呉氏が新ＣＥＯに指名されたことに驚いている」とリポートに記した。
　新しいアリババ会長に就く蔡崇信氏と共に、呉氏はアリババの元幹部、ロジャー・ホアン氏は「ユーザートラフィックの新たなトレンドを捉えなければ、アリババは下り坂になるだろう」と警告している。
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