先日、「第1回 映像コンテンツ×異業種 コラボレーションセミナー」という交流会に参加してきました。
デジタルハリウッドの杉山学長が話していました。
初音ミクのヒットの裏側には、日本のクリエイター人材の多さにもある、と。
多くのクリエイティブ作品が、ネット上でのコラボレーションを通じて生まれています。
初音ミクだけとっても、40,000曲の持ち歌があるそうです。
これを支えているのが、作詞、作曲、編曲、CGアニメーター、演奏家、ダンサーなど、ネット・SNSを通じてコラボレーションに参加したクリエイター達なのです。
もちろん、専業のクリエイターではないでしょう。むしろ趣味で関わっているのがほとんどです。
なぜ日本にはこれだけ多くのクリエイターがいるのか。
ただ単に漫画・アニメ・音楽に通じた、いわゆる“オタク”が多いからだからではなく、それを支えているのは学校教育だというのです。
多くの国で(それは先進国であっても)、学校教育のカリキュラムで、予算の都合で削減されるのは、美術、音楽などの科目なんだそうですね。
開発途上国であればなおさら、読み書きがまずは優先事項で、美術・音楽に関しては教えられる先生すらいないのかもしれません。
どんなに原始的な社会であっても、神様へのお祈り・お祭りには歌と踊りは欠かせません。
それは、五穀豊穣・豊作・大漁を願ったり、異常気象、天災から守られることを願うことです。
そんな時、天から与えられた才能として、歌う人・楽器を奏でることができる人は、重宝されてきたのです。
それは、特別に選ばれた人だけが、その役割を果たしてきたのかもしれません。
しかし、今の日本においては、望めばだれもがクリエイターになれます。
クリエイターになれる素質を持っているんです。
コラボレーションの形をとれば、自分で100%の完成させなくても、誰かがやり遂げてくれます。
むしろ、コラボレーションで多くの力を借りて作り上げる方が、クオリティの高い作品になるでしょう。
インターネット回線などのインフラも、
ニコ動などのコラボするためのプラットホームも、
作曲・動画編集を始めクリエイションを支えるPCアプリケーションも、
私たちは自由に使う事ができます。
本当に幸せなことで、幸せな時代だな、と思います。