公募割れ回避で初値操作、主幹事獲得意識か－ＳＢＩ証が一部業務停止

ＳＢＩホールディングスのロゴマークPhotographer:KiyoshiOta/Bloomberg　　ネット証券最大手のＳＢＩ証の決算資料によると、2023年3月期の同証のＩＰＯ引き受け関与率（銘柄数）は98.9％とネット専業証券の中で一番高かった。
ＩＰＯ巡る不適切行為　　日本証券業協会によると、22年4月から23年の136件に次ぐ件数だった。
22年にはスタートアップ育成5カ年計画を決定し、ＩＰＯを巡っては証券会社による不適切な行為が目立つ。
　問題となった案件の初値は公開価格の倍以上となったが、公取委は企業側が主張した想定発行価格や仮条件に基づいて設定されていれば、より多くの資金を調達できた可能性があると指摘した。