円は約34年ぶり154円台、米金利上昇やリスク回避でドル高－介入警戒

16日の東京外国為替市場の円相場は1ドル＝154円台前半と約34年ぶり安値圏で推移。
　鈴木俊一財務相は16日午前、為替の動きをしっかり注視しているとした上で「必要に応じて万全の体制」を取りたい－153円台後半で 円は午前9時39分現在、対ドルで前日比ほぼ変わらずの154円32銭154円14銭を日中高値に154円35銭まで弱含み　　三井住友信託銀行米州部マーケットビジネスユニットの山本威調査役（ニューヨーク在勤）は、東京時間の円相場について「ドル高地合いの中で介入警戒感との綱引きで様子見になりそうだ」と指摘。
　円相場は155円87銭を下回ると160円までサポートが見当たらないため、一段の円安進行が警戒される。
155円を抜けた場合には介入のリスクが高まると述べた。
米株式は米金利上昇や中東リスクが警戒される中、恐怖指数として知られるボラティリティー指数（ＶＩＸ）の上昇を伴って下落した。
ただ、ドル指数は米金利上昇ほど上がっておらず「ポジションがドルロングに傾いており、ドルの上値は重くなりつつある」と語った。