悲観主義者が予測する24年世界経済リスク-中東情勢や米インフレ再燃
記事を要約すると以下のとおり。
2024年は経済のソフトランディングの年であり、世界の経済成長と市場の下支えが期待される利下げの年でもある。以下に示すが、これに限ったわけではない。まだ、そうしたエネルギー供給が途絶するような事態には至っておらず、市場もそうならないと予想している。しかし万一そのような事態となれば、重要な通商ルートが途絶し、世界の国内総生産(GDP)伸び率は1.2ポイント上振れすると予想される。 1970年代、当時のバーンズ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は利下げへの転換を早まった。一つは、金融状況の緩みによるものだ。 ブルームバーグ・エコノミクス(BE)の米国経済モデルに利回りの1ポイント低下を入力すると、1年後のインフレ率は0.5ポイント上振れし、当局目標の2%よりも3%に近い水準になる。当局者の講演と記者会見に関する5万9000本の記事の見出しを基に開発されたこのモデルは、当局者らはハト派傾向であるものの、利下げにコミットするにはなお程遠いと分析している。どのようなマクロ経済モデルでも、この引き締めを分析すると「深刻なリセッション(景気後退)」という明確な見通しが示される。TheRateHikesThatDidn’tBite—YetSource:OfficeforNationalStatistics,BloombergEconomicsforecastsfor4Q23and1Q24 もちろんモデルが間違っている可能性もある。金融政策は長期のタイムラグがあることで知られており、欧州の経済が大きく打撃を受けるのはこれからかもしれない。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 悲観主義者が予測する24年世界経済リスク-中東情勢や米インフレ再燃