日本の銀行株が世界でアウトパフォーム、政策修正から業績へ関心移る

日本の銀行株が米国の地銀の破綻を発端とする信用不安前の水準を上回ってきた。
　万年割安株として長らく放置されてきた銀行株は、日銀の政策修正観測が株式市場で強まった22年末から株価のレンジを切り上げた。
日銀が6月に発表した5月の貸出・預金動向の速報では、銀行・信金の貸し出しが増加した時期を除けば09年3月以来の高水準だ。
マネックス証券の広木隆チーフストラテジストは「インフレになり実質金利がマイナスになる中では、資金を借りても投資した方が得だ」と指摘。
名目金利が横ばいの中で期待インフレ率が上昇し、実質金利は足元で大きく低下している。
08年のサブプライムローン問題に起因する金融危機以降、めったになかった現象だ。
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