日銀が今月利上げの可能性低い、国債減額は「しっかり」-早川元理事
記事を要約すると以下のとおり。
元日本銀行理事の早川英男氏(東京財団政策研究所主席研究員)は、足元の日本経済が一時的な足踏み状態にある中、日銀が今月末の金融政策決定会合で追加利上げを行う可能性は低いとの見解を示した。正攻法で言えば、ここは一回休みだろうと語った。個人消費が国内総生産(GDP)ベースで4四半期連続のマイナスとなるなど物価高の影響で力強さを欠いた状態が続き、自動車メーカーの認証不正問題もあって生産も弱く、「二つの大きな誤算が生じているとの見方を支持するものだ。」 国債買い入れの減額計画に関しては、7月の利上げ見送りを前提に「しっかりしたものになるだろう」とみている。その場合、年間で36兆円の買い入れ縮小となるが、日銀の保有残高が足元で約580兆円に膨らんでいることを踏まえれば、「長期金利は上がるが、それほど大きく上がるわけではないとの見方を示した。」今年の高水準の賃上げや定額減税などが反映される「夏場の数字が重要だ」とし、個人消費の改善など「数字がそろってくれば、9月会合での追加利上げもあり得る」としている。関連記事日銀の国債買い入れ減額、「相応の規模になる」-植田日銀総裁。
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