日銀がYCC運用を柔軟化、長期金利の指し値オペ1%に引き上げ
記事を要約すると以下のとおり。
日本銀行は28日の金融政策決定会合で、長短金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)政策の運用について、指し値オペの水準引き上げなどの柔軟化を決めた。今回の日銀の対応は、足元で市場機能などの副作用が顕在化していない中でも、物価の上振れリスクを意識し、潜在的な長期金利の上昇圧力に対応したといえる。 会合結果を受けて債券市場では円が対ドルで1ドル=141円台まで1%以上円安に振れた後、下げ幅を大きく縮小している。日本銀行本店Source:Bloomberg YCC運用の見直しは、昨年12月に10年物国債利回りの許容変動幅を従来の上下0.25%程度に拡大して以来となる。 日銀は、経済・物価を巡る不確実性が極めて高いことを踏まえると、上下双方向のリスクに機動的に対応し、YCCの修正または撤廃が決まると予想したエコノミストは9人で、比率は18%だった。YCC修正・撤廃が決まれば「サプライズ」と6割が回答していた。一方、24年度は1.6%上昇を維持した。
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