日銀はＹＣＣと量的･質的緩和の撤廃、段階的利上げ検討を-ＩＭＦ

国際通貨基金（ＩＭＦ）は9日、日本銀行は非伝統的な金融政策を縮小するべきだとの見解を示した。
　ＩＭＦのギータ・ゴピナート筆頭副専務理事は都内で記者会見し、「持続的に物価2％を達成する可能性はますます高まっているようだと指摘。」
日本が物価2％物価目標が実現する確度が「少しずつ高まっている」と述べ、主な意見では政策変更に前向きな発言が相次いだ。
日銀は長期金利の柔軟化を、変動幅拡大や年限短期化も選択肢－ＩＭＦ　　ＩＭＦは、こうした政策転換は市場の期待を安定させるために「段階的かつ十分なコミュニケーションを伴うアプローチが必要である」とも指摘。
政府とIMFは総合CPI、日銀はコアCPI財政政策　　ＩＭＦは、時限的な性質や日本の家計の消費性向の低さを踏まえると、「債務のダイナミクスを悪化させる一方で、成長に及ぼす影響は限定的との見方を示した。」
　防衛力強化やグリーン・デジタル化、子ども政策に当てられる追加歳出は「財政収支の重しになる見込みであり、持続的な歳入によって相殺されるべきだ」とした。
拡張的な補正予算は「予期せぬ大きな経済ショックが発生した場合のみに限定」されるよう、予算策定プロセスの改善を政府に求めている。