来週のドル・円は上昇継続か、145円乗せで日本の当局の対応が焦点に

来週はドル高・円安が一段と進む可能性が高い。
市場関係者の見方三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジスト財務相や財務官の発言を見ると「円安の動きを憂慮」、「断固たる措置を取る」といった文言は使っておらず、表現としてはまだ弱い雇用統計に向けて一連の米経済指標が弱含んだ場合には介入に関係なく142～143円まで調整する展開もステート・ストリート銀行金融市場部の貝田和重部長昨年と比べ物価の状況は変わり、金融政策の日米乖離（かいり）は拡大、市中での円安に対する不満も小さく、株高で企業も価格転嫁しやすい状況。
145円で止めるための介入は考えづらく、あってもスピード調整ということに146円90銭1週間物予想変動率10.6050％1週間物リスクリバーサル0.3425％の円コールオーバー来週の主な予定3日：30年国債入札、米当局がタカ派スタンスの中では日米金利差が広がるリスクの方があり、円安は進むとみられるドル・円午後2時11分時点週間予想（ブルームバーグ為替レート予想モデル）1ドル＝142円29銭～146円50銭付近まで一気に上昇すると当局が動く理由にもなり得る。