空売り投資家ヒンデンブルグ、実入りわずか-富豪3人に大打撃でも
記事を要約すると以下のとおり。
民事訴訟や物理的な攻撃の脅威、海外で逮捕されるリスクまで冒していると、同氏に近い関係者らは指摘する。 著名アクティビスト(物言う投資家)、アイカーン氏の資産は株価急落で170億ドル消えた。これにはポジション構築のコストが含まれていない。同氏を突き動かしているのは、自身が不正とみなす行為を暴き、不快なほど行き過ぎとみられる企業を打ちのめすことだ。1月には、当時世界4位の資産家だったインドの実業家アダニ氏率いる新興財閥アダニ・グループを攻め、国際金融・証券市場を揺るがした。ブロックの共同創業者は米著名起業家のドーシー氏だ。2020年以降、ヒンデンブルグは約30社を狙い撃ちし、その翌日の株価は下げ幅を縮小したものの、先週終値時点でヒンデンブルグのリポート公表前の水準を下回ったままだ。市場操作を懸念する米司法省はここ数年、空売り投資家の間のやり取りを検証し、米証券取引委員会(SEC)の内部告発プログラムへの情報提供で生計を立てようとしたが、やりくりは難しかった。そのため、同氏はより多くのリポートをネットで公表するようになった。株主が被った損失額と比べると、得られる利益はわずかに過ぎない。ブロックを標的にした際には、殺し屋への報酬やドラッグ購入、詐欺での支払いに好都合な手段としてブロックのモバイル決済サービス「キャッシュアップ」に言及したラッパーの動画クリップをつなぎ合わせた。株価はその後、一時回復したが、将来の業績への懸念から再び下落。同氏があと10歳年を取っていたら、その勇気はなかったかもしれないと見る向きもある。法的措置をほのめかしながらリポートは「うそ以外の何物でもない」と断じ、「インドに対する計算された攻撃だとした。海外では言論の自由に対する保護が弱いことも多く、空売りの手法を禁止している市場もある。分析は「利己的」 アイカーン氏は自社に関するヒンデンブルグの分析について「利己的」で「扇動的」だと非難した。 ヒンデンブルグは、弱気派の存在を市場が織り込み、たとえコストやリスクが高くなっても、調査結果発表から長期にわたって空売りを継続する場合もあると明確にした。ターゲットはナイジェリアの農家にマーケットプレイスを提供しているというティンゴ・グループ。 このニュースはほとんど話題にならなかったが、株価はリポート公表日に48%、1週間以内では62%下げ、1ドルを生み出したとみられる。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 空売り投資家ヒンデンブルグ、実入りわずか-富豪3人に大打撃でも