米欧などの主要中銀、景気に気配りしつつ物価抑制-エコノミスト調査
記事を要約すると以下のとおり。
米国などでの過去40年ぶりの積極的な金融引き締めを受け、学識経験者や実務家はどうすればインフレ高進を防ぐことができたかや、同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればよいかについて分析を進めている。 これら三つの論点に関し、ブルームバーグは世界中のエコノミストの見解を調査した。 その上で、「これは議論に値する話題だが、金融当局の信認確保の必要性を踏まえると、インフレ率を目標に戻すのに時間をかけることで経済への打撃を減らせるなら、当局者はそのようにするだろうとみている。」インフレ期待が安定的であれば、インフレ率の多少の上振れもしくは下振れは容認するのではないかとの見方も示された。WhenItComestoInflationTargets,CentralBanksWill...Source:BloombergsurveyofeconomistsconductedSept.27-28Note:Surveyincludeseconomistsfocusingon16oftheworld'smostimportantcentralbanks,breakdownisofferedforinstitutionswithmorethan5responsesQE再考 世界的なディスインフレ環境の下では、主要中銀による資産購入でもインフレ率押し上げにほとんど効果が見られず、物価が上昇し始めたのは新型コロナウイルス禍に見舞われ、各国政府が景気てこ入れのため消費者に現金を給付してからだとの認識がある。 ブルームバーグが調査したエコノミストのうち、中銀が以前と同じ方法でQEを活用するだろうと予想したのは40%に過ぎなかった。CentralBanksWillUseQuantitativeEasing...Source:BloombergsurveyofeconomistsconductedSept.27-28Note:Surveyincludeseconomistsfocusingon16oftheworld'smostimportantcentralbanks,breakdownisofferedforinstitutionswithmorethan5responsesポリシーミックス 中銀の低金利政策と大規模QEプログラムにより、各国政府は低利借り入れで景気刺激キャンペーンを進めることが可能になったが、コロナ禍を契機とした多額の政府支出はインフレ高進の要因ともなった。CentralBanksWillSeeFiscalPolicy...Source:BloombergsurveyofeconomistsconductedSept.27-28Note:Surveyincludeseconomistsfocusingon16oftheworld'smostimportantcentralbanks,breakdownisofferedforinstitutionswithmorethan5responses 6月のパネル討論会では、欧州中央銀行(BIS)のラガルド総裁が中銀と財政当局との関係に関し、「相互に協力し支え合うのが助けとなったケースがあるのは確かだと述べた一方、パウエル議長は「財政政策のスタンスがどのようなものであろうと、物価安定を実現するのがわれわれの責務だ」と話す場面があった。
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