米欧の利上げサイクル大詰めに影-逆イールド進行で景気後退懸念鮮明
記事を要約すると以下のとおり。
米欧の金融当局は相次いで今後の政策決定会合での利上げの可能性を示唆したが、経済的損失が拡大するのではないかとの投資家の懸念が影を投げかけている。関連記事FOMC金利据え置き、ほぼ全員が追加利上げ、7月も継続「公算極めて大きい」とラガルド総裁(2) これを受け米国債とドイツ国債の逆イールド(長短金利差逆転)が進行。 市場が懸念しているのは中銀当局者がインフレ退治に注力するあまり、経済が急速に悪化し、消費者物価指数(CPI)の大幅鈍化で急いで利下げに転じざるを得なくなる事態だ。関連記事NZ経済、リセッション入り-1~3月GDPは前期比0.1%減 GAMインベストメンツの投資ディレクター、チャールズ・ヘプワース氏は「中銀は総じて、経済が鈍化ないし既にリセッション入りしていても利上げはなお正当化されるとみているようだ」とし、「政策ミスは予期せぬ結果を招く可能性が高いと指摘した。HowFarWillTheyGo?AustraliaandCanadaboth surprisedbyresumingtighteningandtheFedmayreturntohikesnextmonthSource:Bloomberg 短期金融市場のトレーダーは現在、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ上限が約5.5%と、2000年代に入って最も高い水準まで引き上げられると予想している。 しかしこうした見通しの一方で、市場には懸念される兆候がみられている。5月の製造業生産指数は低い伸びにとどまり、米新規失業保険申請件数は21年後半以来の高水準。ラガルド総裁はユーロ圏経済が「停滞」し、短期的に低迷が続く見通しだとした。
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