黒田日銀の「最後のサプライズ」あるか、チャートにみる市場の臆測
記事を要約すると以下のとおり。
日本銀行は債券市場の機能低下を踏まえ、昨年12月に政策修正に踏み込んだが、長期金利は上限の0.5%にほぼ張り付き、イールドカーブのゆがみの解消には至っていない。国内債券市場の機能は一段と低下出所:日本銀行、ブルームバーグ備考:機能度判断DIは「高い」の割合から「低い」の割合を差し引いて算出 日銀は1月の金融政策決定会合で、利回りの上昇圧力を緩和し、YCC政策と整合的なイールドカーブの形成を促すための共通担保資金供給オペの最低品貸し料の引き上げなどの措置を講じている。 ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト、アンドレア・フェラリオ氏は、12月に長期金利の許容変動幅を広げたにもかかわらず、債券市場の機能は悪化し続けていると指摘。全国の物価の先行指標となる2月の東京都区部の消費者物価指数はエネルギー価格高騰に対する政府支援策で緩和されたが、生鮮食品とエネルギーを除く指数の上昇率は1991年以来の高水準となった。 ピーク下回る しかし、債券先物の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)は、日銀は「今年の後半のどこかでYCC修正、撤廃の方向にもっていくという可能性はある。」その撤廃の仕方を考えているのではないかとみる。通貨オプション市場でドル・円の1週間物のリスクリバーサル(その期間に予想される円相場の方向性を示す指標)は、日銀がYCCの再修正を「やるかやらないか」でなく、「いつやるかに移っていると指摘。時間がたてばたつほど、日銀は市場の投機にさらされると語った。
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