米連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレを判断する上で重視する物価指標は、昨年末の米国株上昇に押し上げられる。16日に発表された生産者物価指数(PPI)統計で明らかになった。
1月のPPI統計では、ポートフォリオ管理と投資アドバイスの指数が5%上昇した。このカテゴリーは報告された市場リターンを使って計算され、29日に発表される個人消費支出(PCE)価格指数に直接反映される。
米PPIのポートフォリオ・投資アドバイス指数(右軸)、S&P500種株価指数(左軸)
出所:米労働統計局、ブルームバーグ 特定の医療ケアサービスを含め、PCE算出に反映される他のカテゴリーもPPI統計では上昇した。
アナリストらはこの日のPPIを受けて、PCEコア価格指数の予想値を引き上げた。シティグループの米国担当チーフエコノミスト、アンドルー・ホレンホースト氏は顧客へのリポートで、PCEコア指数の0.38%上昇を予想していることを明らかにした。JPモルガン・チェースのエコノミスト、ダニエル・シルバーは同0.47%上昇を見込んでいる。
いずれのPCEコア指数予想も、前月比の伸びとしては昨年初め以来の大幅となる。
米PPI、1月は総合とコアがともに予想上回る-インフレ根強く (2)
原題:
Fed’s Main Inflation Gauge to Get Boost From Rally in Stocks (1)(抜粋)








