ＧＰＩＦがデータ科学を駆使、｢勝てる｣外国株アクティブにＥＳＧ起用

着実な運用に加え超過収益の獲得を目指してここ1年、外国株式アクティブ運用を多数採用した年金積立金管理運用独立行政法人（ ＧＰＩＦ）。
ＥＳＧに限らずさまざまな運用戦略を対象に「データサイエンス」を駆使して、ベンチマークに勝てると見込むファンドを選んだ結果だ。
英ロンドンに本社を置くクオンツ戦略の運用は、日興アセットが同社に再委託している。
　ＧＰＩＦは昨年10月にも北米株式アクティブを19本採用し、そのうちの1本として、英インパクス・アセット・マネジメントの運用（ＢＮＰパリバ・アセットマネジメントが再委託）を導入した。
　ＧＰＩＦによるファンドの選考では、ＥＳＧアピールに終始せずリターンで勝負できるサステナブル投資が発掘された形だ。
超過リターン獲得への期待について十分な根拠を求めた結果、データサイエンスの活用で「再現性、客観性、一貫性を持った選定ができる体制を整えてきた」と広報課長の本多奈織氏が説明する。
　もっとも選び方を取り入れた。
　この割合については「たかが数％」と切り捨てる向きはありそうだが、当のＧＰＩＦはそうでもなさそうだ。