【インサイト】黒田ショック後のバランスシート膨張をどう抑制するか
記事を要約すると以下のとおり。
日銀が保有資産の圧縮に着手するのは、日本経済が危機以前の状態に戻った後、おそらく2024年初頭になるだろう日銀のバランスシートは米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)よりも規模が(対名目GDP比%)出所:日本銀行、米連銀、ECB、ブルームバーグ・エコノミクス 日銀の686兆円に上る保有資産が示す各市場の占有度は市場流動性を低下させ、中央銀行の支払い能力に対するリスクへの懸念を高めている。同時に、中国や欧州の需要回復も日本経済を下支えしているはずだ日米の金利差が縮小し、円高圧力が高まるという見通しが、日銀の動きを妨げることはないだろう。他の中銀とは異なり、日銀は株式ETFも保有している。経済が回復することを前提にすれば、これが最も可能性の高い道筋だと考える。日銀のバランスシートは約7分の1圧縮され、GDPの105%程度に縮小する可能性があるETF日銀がYCCを終了する前に資金を調達することになろう。投資家の中には、日銀の資産を売却する過程で市場の変動により価値が低下し、日銀が債務超過に陥るリスクを懸念する向きも出始めた。つまり、政府は損失が生じるとの試算を示した。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【インサイト】黒田ショック後のバランスシート膨張をどう抑制するか