【米国市況】株反発、パウエル氏講演を無風通過-ドル一時146円63銭
記事を要約すると以下のとおり。
25日の米株式相場は反発。 パウエル議長はインフレ率を目標水準に下げるプロセスについて「まだ先が長い」と述べた。 RBCウェルス・マネジメントのシニア・ポートフォリオ・ストラテジスト、トム・ギャレットソン氏は「しばらく前からそうだが、パウエル氏は何も新しいことを市場に提供しなかった。」 トレードステーションのデービッド・ラッセル氏は「パウエル議長講演は今のところ、市場にほとんど影響していない」と指摘。しばらくは統計を見ながらの毎日になりそうだと述べた。シカゴ連銀のグールズビー総裁は、大規模なリセッション(景気後退)を引き起こさずにインフレを低下させる「黄金の道」が見えると述べた。 個別銘柄では、ボーイングが737MAXの中国への納入を4年ぶりに再開する準備を進めていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。 米国債 米国債相場は方向感が定まらない展開。国債直近値前営業日比(bp)変化率米30年債利回りと10年債利回り4.23%-2.3-0.25ポイントの利上げがある確率をおよそ3分の2として織り込んでいる。 コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツの金利ストラテジスト、エド・フセイニー氏は期間が短めの米国債への圧力が強まる環境が整いつつあるとみている。 外為 ユーロはこの日の下げ幅を縮小する展開。対円では一時146円63銭まで上昇した。 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のシニア通貨アナリスト、リー・ハードマン氏は「インフレと雇用の伸びがさらに減速するという想定の下、9月は金利が据え置かれると当社は今も予想する」と話す。ドルは対円では4週連続高。 米国がイランとベネズエラに対する制裁を緩和するとの見方が広がる中、6月から相場を押し上げてきた供給逼迫(ひっぱく)のシナリオは後退した。 25日の原油相場は上昇。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比78セント(1%)上昇の1バレル=79.83ドルで終了。週間では0.4%安だった。 パウエル氏はまた、インフレ率が目標の2%に向けた軌道を進んでいると確信するまで、政策金利を高水準に維持する考えを示した。データに左右されるだろう。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は7.20ドル(0.4%)安の1939.90ドルで引けた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 【米国市況】株反発、パウエル氏講演を無風通過-ドル一時146円63銭