トヨタの科学責任者が早すぎる脱化石燃料に警鐘、施設追いつかず

トヨタ自動車のチーフ・サイエンティストのギル・プラット氏は、広島で開催される主要7カ国（Ｇ7）首脳会議を前に、電気自動車（ＥＶ）への移行が早すぎると消費者がガソリンなど化石燃料を消費する内燃機関車に固執する恐れがあると警告し、ハイブリッド車（ＨＶ）に長い猶予期間を与えるよう呼び掛けた。
ギル・プラット氏Photographer:PatrickT.Fallon/Bloomberg　　「最終的には資源の制約はなくなるだろうが、何年もの間ＥＶだけによる解決法では、十分な電力を供給するためのエネルギー貯蔵施設などの拡充には何十年もかかるとも指摘した。」
　トヨタをはじめとする国内自動車各社は、ＨＶやガソリン車をいつ、どのように廃止する予定なのかについては明らかにしていない。
　　　4月までの14年間のトヨタの最高経営責任者（ＣＥＯ）の在任期間中、豊田氏はハイブリッド車や従来の内燃機関を搭載した車と並べてＥＶを販売するという施策をとったことで、称賛と批判の両方を受けている。
　4月に社長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）に就任した佐藤恒治氏は、26年までに年間150万台のＥＶを発売する計画を明らかにしている。