ピムコは円選好、ブルーベイは日本国債ショート-日銀緩和脱却に賭け
記事を要約すると以下のとおり。
大手資産運用会社は日本銀行が世界で最も大胆な金融緩和の実験から撤退する道を順調に歩んでいるとの確信を深めている。 ピムコの日本部門およびアジア太平洋ポートフォリオマネジメント共同責任者である正直知哉氏は電子メールで「われわれの見解では、これは事実上のイールドカーブコントロール(YCC、長短金利操作)からの脱却であり、少なくともそれに向けた大きな一歩だ」とコメントした。これはYCC脱却に向けて踏み出したものと広く見なされたものの、それは確実ではなく、日銀は31日、臨時の国債買い入れオペを実施して利回りを新たな上限である1%よりもかなり低い0.6%以下に押し下げ、再び市場を驚かせた。このリスクにはブラックロックの運用者から欧州中央銀行(ECB)の当局者まで、誰もが懸念している。利回りはさらに上昇し、日本国債のイールドカーブはスティープ化する余地があるとみていると話した。ブルームバーグの調査によると、ストラテジストは平均で年末までに1ドル=134円程度まで円高が進むとみている。 同氏はブルームバーグテレビジョンの番組で「円は素晴らしい取引だ。」日本の事実上全ての資産、そして地球の裏側のデンマークでさえ、日銀の政策変更の影響をいつかは感じるだろう。 ヘッジファンド、ブルー・エッジ・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、カルビン・ヨーも、28日の植田総裁のメッセージは意表を突き、多くの人が日銀の政策が市場にどのような影響を与えるかについて戦略練り直しを急いでいるため、ボラティリティーが上昇する公算が大きいと考えている。
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