ボラティリティーに備える債券投資家、日銀が国債買い入れ減額を模索
記事を要約すると以下のとおり。
日本銀行が巨額の国債保有残高の削減を検討する中、投資家は国債利回りのさらなる上昇とボラティリティーに備えている。ヘッジに使われるオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)と10年債のスプレッドは、日銀の国債買い入れ縮小への懸念を反映して22年以降で最も縮小。その上で、市場は目先、超長期債の買い入れ減額を織り込みにいくとみられ、「短期的には超長期セクターのスティープ化を促すだろうと予想した。」 エコノミスト調査によると、多くのアナリストが日銀の追加利上げ時期の予想を前倒ししている。日銀の調査によれば、日本の債券投資家の多くは今も価格設定や取引量といった面で債券市場が適切に機能していないと感じている。 日銀がさらなる政策変更を検討する中、債券市場の機能度は依然マイナスだが、改善しているSources:日銀,ブルームバーグ注:このインデックスは市場機能度が高いと答えた回答者との差をとって計算している 日銀は5月13日の定例オペで今年初めて国債買い入れを減額した。買い入れを減額してボラティリティーが高まれば、政策正常化のための利上げは難しくなると指摘。「ここで減額をすると日銀が本来やりたい政策ができなくなる。」為替市場では「どのぐらい減額するのか」が焦点となっているのに対して、債券市場はどの年限が減額されるかを見ており、減額のペースや年限に触れるかどうかがポイントになると述べた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ボラティリティーに備える債券投資家、日銀が国債買い入れ減額を模索