ロシアの人民元利用が伸び悩み、二次制裁リスクで中国の銀行が尻込み
記事を要約すると以下のとおり。
ロシアはプーチン大統領が始めたウクライナ侵攻で西側の金融システムから締め出され、それを補おうと中国人民元の利用を急速に進めてきた。 ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のロシア担当エコノミスト、アレックス・イサコフ氏は「中国の銀行が融通する用意がある以上に、ロシア側が人民元を利用したがっているかもしれない」との見方を示した。この発言以降、ロシアと中国の人民元翌日物借入金利の相違は劇的に広がり、数ポイント以上に上る。中国はロシアの主要貿易相手国となり、ロシア経済の人民元化がいかに急激だったかが明らかだ。 また、中国が取り組む国際決済での人民元の役割拡大に、ロシアの対中貿易はほぼ全て人民元建てで、ロシアは極めて大きく寄与している。これは第三国もロシアに人民元で支払っていることを示唆する。ロシア中銀の見積もりによると、友好国の通貨で行われたロシアの人民元での支払い受け入れに消極的なことを挙げた。 中国の大手銀行の一部はロシアからの人民元受け取りを停止し、数カ月にわたりロシアの輸入に影響が及んだ。「また、人民元が第三国との決済通貨としてどれだけ普及するかにもかかっている」と語った。
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