世界債券利回りの最後の重し外れる、日銀YCC柔軟化-日本国債急落
記事を要約すると以下のとおり。
世界の債券利回りを押し下げていた最後の重しが外れ、債券相場上昇を見込んでいた投資家に衝撃が走った。世界の国債の指数は過去7営業日のうち5日で低下し、2月につけた今年の最高値から約3%下落している。 日本の10年物国債利回りの目標を0%付近に据え置いたが、緩和策をより柔軟なものにするため、上限の0.5%はあくまで参考値であり厳格なものではないと表明した。 中国平安資産管理(香港)のマネジングディレクター兼債券責任者、ゴードン・ツイ氏は「日本の国債利回りは上昇する可能性が高いため、日銀の動きは米国債投資家にとっては売り圧力と解釈されるだろう」と述べた。 米連邦準備制度は引き下げざるを得なくなると考えている債券強気派にとっては、悪いニュースだろう。三井住友DSアセットマネジメント運用部外債アクティブグループヘッドの国部真二氏は「YCCの微調整は、10年物日本国債利回りに上昇余地を生み、日本の投資家の一部が途上国市場の国債に投資するのを思いとどまらせるかもしれない」としつつ、それは日本国債利回りがどれだけ速く上昇し、潜在的なリターンが投資家にとってどれだけ魅力的なものになるか次第だと述べた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 世界債券利回りの最後の重し外れる、日銀YCC柔軟化-日本国債急落