日銀マイナス金利「解除後」に関心強める市場、金利到達点で議論百出
記事を要約すると以下のとおり。
早期のマイナス金利解除を既に織り込んだ金融市場は、
日本銀行がその後どこまで金利を上げるのか、長期金利はどこまで上がるのかに関心を向け始めている。日本は2%の政策金利を続ける日銀の方針転換はもはや既定路線と市場ではみられている。マイナス金利解除後の長期金利の安定につながるとの見方もある。生鮮食品とエネルギーを除く消費者物価(CPI)の2年先の見通しが「日銀が考える基調的なインフレ率」で、中立金利は「さらに1ノッチ(段階)上がっていくのが自然な姿」であり、2%程度と指摘した。早ければ24年1月にマイナス金利解除、その後半年に0.25%ずつ引き上げ、「2%程度までの利上げを念頭に正常化プロセスを開始すると予測。」正常化開始後1年以内に政策金利は0.5%に達する可能性があるとみる。数年前は日銀がイメージする中立金利も変化している可能性があると分析。正常化入りの際、日銀が中立金利は最終的に1.5%前後に収れんする。モルガン・スタンレーMUFG証券の山口毅日本チーフエコノミスト 日本の自然利子率はマイナス0.5%程度まで引き上げる必要がある。ただ、ゼロ金利政策が四半世紀続いた日本でそこまで引き起こすリスクがあるだろう。この景気サイクル中に日銀が中立水準まで利上げできるかも疑わしい。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 日銀マイナス金利「解除後」に関心強める市場、金利到達点で議論百出