多くの週末、ロンドン東部の何の変哲もない路地に、何十人もがサンプルセールを目当てに列を作る。
マッチズの苦境は、個人消費を圧迫し、小売業者の厳しい状況が欧米で広がっていることを示す最新事例だ。
コンサルティング会社のKPMGのリポートによると、英国の昨年12月の総売上高は1.7%増にとどまり、1年で最も重要な時期であるクリスマスの残念な結果をまだひきずっている。
米国も似たような状況で、消費者物価指数(CPI)統計では変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が市場予想を下回るスタートとなった。
デジタル・コンサルティング会社CI&Tの小売り戦略ディレクター、メリッサ・ミンコウ氏は、現在苦戦を強いられている企業のもう一つの共通点は比較的狭い範囲に絞っていることだと指摘する。
手工芸用品販売の米ジョアンは、そうした店舗の中心顧客である低所得世帯ができるだけ節約しようと、購入する商品を選別していることが一因だと語る。
フリードマン氏は「消費者は裁量的な商品を避け、小売業者にとって利幅が薄めの必需品だけを買っている」とも話した。
英ファッションブランド、テッドベーカーは1月の英小売売上高が予想を上回る中で、3月19日に倒産法の手続きの開始を申請した。
欧米の小売業者が苦戦、経費増加し売り上げ伸びず-破産手続き開始も
記事を要約すると以下のとおり。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 欧米の小売業者が苦戦、経費増加し売り上げ伸びず-破産手続き開始も