牛丼からキャビアまで、冷凍食品が自販機市場牽引－コロナ禍経て成長

日本人の暮らしに定着しながら、ライフスタイルの変化などで長年縮小傾向が続いた国内の自動販売機市場が、新型コロナウイルス禍を経て新たな成長機会を迎えている。
AcustomerpurchasesafrozenwagyumealfromavendingmachineinTokyo.Photographer:NorikoHayashi/Bloomberg　　牛丼チェーンの松屋フーズや長崎ちゃんぽんで知られるリンガーハットなど大手外食チェーンでも持ち帰り用として店舗への設置が進み、同社で2021年1月に販売することの需要がコロナ禍の中で「一気に高まった」と話す。
これが人気の一因となり、「市場を自社の製品で作れたと吉田氏は振り返る。」
しかし、生活スタイルの変化などで最近ではミシュランお墨付きのラーメンのほか、キャビアや伊勢エビ、アワビ、うなぎの蒲焼など高級食材までさまざまな商品が販売されるようになった。
自販機で扱う商材について「飲料で100円、200円の世界が冷凍では1000円、2000円と高単価商品が売れる販売スタイル」が定着していると話す。
ただ、市場全体は過去20年にわたり下落傾向が続いていた。