短期金利に潜む債券市場混乱のリスク、日銀解除後に想定外の上昇懸念
記事を要約すると以下のとおり。
日本銀行によるマイナス金利政策の解除が短期金利のさらなる上昇を招き、債券市場に大きな混乱を来すかもしれない。 大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、日本国債のイールドカーブは需給の影響も大きいが、教科書的に言えば短期金利の見通しが「複雑になっている」とし、年度末も控えて「金利上昇が大きくなることを警戒すべきだ」と言う。 市場の予測では、解除後の日銀当座預金の金利は一律0.1%、無担保コール翌日物(TONA)の誘導目標の上限近くで推移し、それよりも低いレポ金利の上昇が大きくなる可能性が指摘されている。3月マイナス金利解除の織り込み進まず、日銀決断で金利急上昇も 現在はゼロを若干下回る水準で取引されているTONAについて、マイナス金利解除後は取引仲介手数料などを考慮すると0.08%程度を中心とした動きが予想されている。一方、レポ金利は「TONAとほぼ同水準か、場合によっては逆転する可能性がある」と言う。取引形態やコスト面から金利を引き上げやすいためだ。即日で利上げが実施されれば、「午後からがらっと水準が変わるとみている。」
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 短期金利に潜む債券市場混乱のリスク、日銀解除後に想定外の上昇懸念