米CPI統計がテスト、株式・債券市場の見立てはどちらが正しい
記事を要約すると以下のとおり。
久しぶりに株式市場と債券市場が米国の経済と金融政策の先行きに対して異なるシグナルを放っている。株式市場はさほどは懸念しておらず、同期間にS&P500種株価指数は1.5%近く上げている。 リチャード・バーンスタイン・アドバイザーズのダン・スズキ副最高投資責任者(CIO)は「株式市場はディスインフレが続く中での良好な成長という「ゴルディロックス」シナリオを織り込みつつあり、恐らく成長とインフレ両面で負のリスクを過小評価している。 ただ、ここ数週間は様子が変わってきた。 1月の非農業部門雇用者数の伸びが予想を大幅に上回ったことで、見通しを再検討する動きは広がった。ドイツ銀行の調査担当者は、債券市場の見通しが正しい公算が大きい。 同氏は、グロース株が年初から好調な値動きを見せる中で上昇してきたが、CPI上昇率が予想以上に高ければ下押し圧力に直面しかねないと、F・L・パトナム・インベストメント・マネジメントのチーフ市場ストラテジスト兼ポートフォリオマネジャー、エレン・ヘイゼン氏は指摘。その場合、「債券市場は上げの一部を吐き出すことになろう。」
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