ＡＩ時代の「勝者と敗者」、株式市場で選別進む－影響は幅広い業種に

人工知能（ＡＩ）が経済全体に普及するのに伴い、株式市場では「勝者と敗者」の見極めが進んでいる。
　ナスダック100指数が年初来で40％を超える上昇となる中、ＡＩが生産ツールとして定着するのに伴い、自動化がキャッシュフローや株式のバリュエーションに与える影響について、株式市場では包括的な検証が水面下で進んでいるというのだ。
　ただ、こうした検証には多くの注意点も存在する。
株価上昇率に差　　チャットＧＰＴは職場関連のデータベースやリンクトイン、決算報告など大量のデータを基に、リスクにさらされている仕事のランキングを作成。
　研究者らは今回、上場企業およそ2500社を調べた。
　ところが、ＡＩエクスポージャーが与える株価への影響は業種全般に及んでおり、ハイテクや半導体企業だけが株高の原動力ではないことを示唆している。
だが、論文共同執筆者の1人であるＵＣＬＡのエコノミスト、グレガー・シューベルト氏は異なる仮説を立てている。
　シューベルト氏はインタビューで、「企業の生産性の向上がすべてだとし、「仕事が一段と速く片付けば、企業にとって価値が生まれると指摘。」