ＥＣＢが政策運営の新たな枠組み発表、金利フロアシステムは維持

欧州中央銀行（ＥＣＢ）は、金融政策運営の新たな枠組みを発表した。
　ＥＣＢは2022年遅く、いわゆる運営上の枠組みを見直すと明らかにしていた。
　ＥＣＢの主な発表内容は以下の通り。
入札の必要性がなくなったためで、中銀預金金利が主要な政策手段となった。
　この保有を巻き戻せば、ＥＣＢがインフレ退治に活用したメカニズムをやがてゆがめてしまうリスクが生じかねない。
ECBExcessLiquidityIsShrinkingOnlySlowlySource:ECB貸し出しオペ　　最低限の流動性需要を銀行に供給する上では、主要リファイナンスオペが中心的な役割を担い、必要とされる全額が供給される見込みだ。
　限界貸出金利は主要リファイナンス金利を25ｂｐ上回る水準で維持される。
　オーストリア中銀のホルツマン総裁らタカ派は、ＭＲＲを5～10％に引き上げを支持する「強力な論拠は全く」ないとの見方を示していた。
必要に応じて、前倒しで調整を行う意向も示したが、実施の時期など詳細は提示しなかった。