ECBの流動性引き揚げ、調達市場で影響が顕著-BofA
記事を要約すると以下のとおり。
欧州中央銀行(ECB)による数兆ユーロの過剰流動性引き揚げは、ユーロ圏の資金調達市場の借り入れコストを既に押し上げている。国債を担保にして一定期間資金を貸し借りするユーロ圏のレポ市場は11兆ユーロ(約1773兆円)規模に上り、銀行やその他の借り手にとって日々の流動性の重要な供給源となっている。 欧州の銀行システムにおける過剰流動性の残高は現在、2015-19年の平均の2倍以上である約3兆5000億ユーロに達していた。その後、ECBが量的引き締め(QT)として知られるプロセスを通じて債券保有高を減らし、域内の金融機関が条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)を20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回り、現在の11bpから差が拡大すると予想した。 また、ユーロ圏の銀行システム内の過剰流動性が偏在しているという、もう一つの潜在的な問題もある。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ECBの流動性引き揚げ、調達市場で影響が顕著-BofA