ECB利下げ、開始時期以外にも難問-幅やペース、最終的な水準も
記事を要約すると以下のとおり。
欧州中央銀行(ECB)の当局者らが、前例のない金融引き締めを具体的にどのように巻き戻すかを巡って意見を闘わせている。 より早く開始しよりゆっくり進めるのか、より遅く始めより急速に行動するのか。MostEuro-AreaCountriesStillHaveInflationAbove2%ChangeinconsumerpriceinJanuary(YoY%)Source:EurostatNote:DataforSloveniais“confidential” 賃金交渉やユーロ圏経済の失速、紅海の海運混乱など、インフレ率の2%への低下を妨げかねない多くのリスクによって、作業は複雑になっている。「データに基づき、タカ派とハト派の間で議論することになるだろう」と述べる。 中銀預金金利が現在の高水準である4%からどこまで低下するかの想定もさまざまだった。 3月6、7両日に開催される政策委では、新たな四半期予測が発表され、翌月の利上げを主張する当局者の間の論争に決着がつくかもしれない。 インフレ率2%を達成するには「早めに小さなステップを踏むこともできるし、やや遅れて大きなステップを踏むこともできる」とカザークス氏は語っている。Euro-AreaOutputWatchGrossdomesticproduct(QoQ)Source:Eurostat,Destatis,Insee,Istat,INE センテノ・ポルトガル中銀総裁のようなハト派は、「緩やかなプロセスの早期開始を支持し、利下げ開始が遅れることでインフレ率が低下し過ぎることを懸念している。」ゆっくり進める時間は十分にあるという。スウェドバンクのチーフエコノミスト、ネリユス・マチュリス氏は「人口動態が悪化し、生産性の伸びも期待できないユーロ圏の自然利子率はせいぜい1%近くで、ECBの金利は中期的にはこの水準になるだろう」と述べた。 インフレがどちらの方向にもサプライズを起こす可能性がある限り、予測不可能性は続くだろう。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ECB利下げ、開始時期以外にも難問-幅やペース、最終的な水準も