おすすめ記事

16年かけてヘッジファンドの栄光築き上げたセガンティ-失墜は一瞬

記事を要約すると以下のとおり。

セガンティ・キャピタル・マネジメントの創業者、サイモン・サドラー氏は、ファンドを清算し資金を返却すると投資家に告げた。
追い込まれたサドラー氏は2007年終盤にわずか2600万ドルでヘッジファンドを立ち上げた後、目を見張るようなリターンを上げ続け、21年末までにセガンティの運用資産は62億ドルに達した。
 香港の株式資本市場が急成長する時期に香港に拠点を構えたタイミングも良く、積極的なトレーディング手法で高リターンを上げた。
素早く変わる運命  セガンティの転落は、その成功譚(たん)に比べてはるかにありふれた道筋をたどった。
 「われわれの業界では、告発されただけでも壊滅的な結果を招くことがあると、世界のヘッジファンドなどを代表するオルタナティブ投資運用協会のアジア太平洋地域共同責任者、カー・シェン・リー氏は言う。」
強い支配力  サドラー氏と交流のあった元同僚や銀行員たちは、同氏を強硬で短気で口が悪いと評している。
 設立から3年後にセガンティは元クレディ・スイスのマネジングディレクター、カート・エルソイ氏を経営、投資家対応、業務統括のトップとして起用した。
アジアの巨大企業へと成長  セガンティは、同地域の拡大を利用する上で、欧米のライバル企業よりも有利に働いた。
 設立当初のマーケティング文書には、セガンティは1日22時間活動していると記されている。
アメリカン・インターナショナル・グループがアジアの生命保険会社AIAグループの株式を売却したときも購入した。
MarketBeaterGrowthof$100investedinSegantii'shedgefundandtheS&P500*Source:InvestordocumentNote:2007returnisforDecemberand2024gainsarethroughApril.*includesdividends  ファンドが成長するにつれて、セガンティは5億ドルのブロックを消化することができるようになり、銀行が困難で人気のない取引を成立させるのに役立った。
 同社は多くのウォール街の銀行から重宝される顧客となり、銀行は大口の株式購入のために潤沢な資金を借りることができたという。
アルケゴスの破綻  21年にビル・フアン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントが経営難に陥った際、銀行はアルケゴスの保有株の大半をブロック取引で清算した。
 当局はモルガン・スタンレーに照準を合わせ、調査は幾つかのヘッジファンドと元セガンティ従業員を含むトレーダーにまで拡大した。
召喚状を送り、刑事責任を問うと伝えた。
 サドラー氏とラ・ロッカ氏はセガンティへの投資家の一部と話をし、同社は正常に運営されており、無実を主張すると述べて安心させた。
同ファンドの今年のパフォーマンスは安定しており、4月までに2.9%近くのリターンを上げていた。
JPモルガンと野村、セガンティとの取引制限-香港での事件巡り  同ファンドのルールでは、少なくとも30日前に通知すれば毎月または四半期ごとの解約が可能なため、投資家は引き出しの申請を行うかどうかを検討した。
サドラー氏は短いズーム会議で、閉鎖は投資家にとって最善の利益だと説明した。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、サドラー氏はセガンティに2億9000万ドル。
事情に詳しい関係者によると、サドラー氏は1週間余り前にそこで目撃されている。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 16年かけてヘッジファンドの栄光築き上げたセガンティ-失墜は一瞬

Twitterでフォローしよう