トレーダー泣かせ、相反する指標－ＦＲＢの「データ次第」強迫観念に

4月が終わり、5月に入った最初の週も経済指標が相反するシグナルを発し、データに依存する米連邦準備制度に先行しようとするウォール街のトレーダーに 痛みを伴う教訓を与えた。
　4月の実質ＧＤＰ（国内総生産）の雇用統計では、平均時給の前年同月比上昇率が2021年以来で最も低い伸びにとどまり、米国債利回りは一時5％を上回った。
一つ一つのデータが金融政策の決定に影響しかねないと確信するトレーダーにとって、日中の株価ボラティリティー指標の一つが昨年11月以降で最も高い水準に跳ね上がったことは混乱を招く。